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富士市×AI活用

ChatGPTだけじゃない。富士市の事業者が知っておきたい「AIを仕事に組み込む」という考え方

公開日: 更新日: 著者: 渡邉 泰弘

関連テーマ: AI活用、店舗DX、Instagram集客、MEO

この記事の要点

ChatGPTへの単発の質問から、社内情報・タスク・投稿管理につながる仕組みへ。Notion、Google・Meta公式API、AI秘書、AI集客マネージャーの具体的な設計例を通じて、AIを業務に組み込む方法と、権限・承認・保守の注意点を解説します。

ChatGPTで投稿文を作る。お知らせの文章を直す。仕事の相談をする。便利にはなったけれど、毎回、店の情報を説明し直し、結果を別の画面へコピーしている。そんな使い方になっていませんか。

要点

結論:AIを仕事に組み込むとは、情報・処理・確認・実行をつなぐこと

AIを仕事に組み込むとは、ChatGPTなどに単発で質問するだけでなく、必要な社内情報を参照し、下書きや整理を行い、人の確認を経て、タスク登録や投稿などの次の作業につなげる仕組みを作ることです。富士市の小さな会社や店舗でも、情報の置き場所を整え、一つの業務から段階的に始められます。

FUJI PRESSは、富士市の会社やお店がAIを仕事にどう活かせるか相談できる地域の技術パートナーとして、AI秘書、AI集客マネージャー、SNS・Googleマップの自動運用、Webシステム、API連携などに取り組んでいます。

ここでは、その取り組みを「こんな仕組みも考えられる」という参考として紹介します。以下のフローは設計・活用の例であり、すべての機能が提供済みであることや、特定店舗で成果が出たことを示すものではありません。

ChatGPTに質問する使い方と、業務につながる仕組みの違い

単発利用は、自分で材料を渡し、自分で結果を使う

例えば、飲食店の新メニュー紹介を作る場合、店主が料理名、価格、写真の説明を入力し、AIが返した文章を確認してInstagramへ貼り付けます。

この方法でも、十分に役立つことがあります。作業が少ないうちは、大きなシステムを作るより簡単です。

一方、毎回同じ店舗情報を説明する、価格表を探す、公開済みか思い出す、といった手間は残ります。文章を作る前後の作業が増えてきたら、仕組み化を検討するタイミングです。

仕組み化すると、前後の作業まで設計する

例えば、次の流れを考えます。

  1. 担当者が、写真とメニュー情報を所定の場所に登録する。
  2. システムが必要な情報の不足を確認する。
  3. AIが媒体別の投稿案を作る。
  4. 店主が事実と表現を確認する。
  5. 承認済みの内容だけを投稿担当者や連携先へ渡す。
  6. 実行結果と公開先を記録する。

違いは、AIの文章能力だけではありません。「元情報の最新版」「確認する人」「次にすること」が決まっている点です。

まずは情報の置き場所を整える:Notionとの連携

AIに覚えさせるより、参照する情報を管理する

地域の店舗では、営業時間はウェブサイト、料金は紙、予約ルールはメッセージ、スタッフ向けの手順は口頭、と分かれている場合があります。これらが矛盾していれば、AIがどれを使っても誤案内につながりかねません。

Notionなどに、用途別に情報を整理する方法があります。

Notionに置くだけで、別のAIサービスからすべて読めるようになるわけではありません。使うサービスに応じて連携設定やアクセス権限が必要です。

社内検索は「答え」と「根拠」をセットにする

例えば小売店のスタッフが「返品できる条件を教えて」と質問したら、公開を承認した社内ルールを参照し、回答と元資料を示す設計にします。

資料が見つからない、更新日が古い、複数のルールが矛盾している場合は、AIが推測で答えず、責任者へ確認するようにします。また、あるスタッフが見られない資料をAI経由で読めてしまわないよう、元の閲覧範囲を守ります。

具体例1:AI秘書で、日々の確認とタスク整理を支える

「何でもやる秘書」ではなく、役割を絞る

富士市の小さなサービス業で、代表者が現場対応と事務を兼ねている場面を考えます。AI秘書の最初の役割は、「その日の確認事項を整理する」だけでも構いません。

権限を設定した予定表とタスク一覧から、担当の作業、期限が近い項目、日程が未確定の問い合わせをまとめる。読み終えた人が、優先順位を調整し、必要な連絡を行う。こうした使い方です。

予定変更や送信は確認してから

「明日に変更して」と依頼された際に、AIが相手、日時、対象予定を取り違える可能性があります。変更候補を示し、人が確認してから登録する方が安全です。

外部へのメール送信、予定への招待、予約変更などは、相手にも影響します。実行前に、宛先、内容、日時を確認する段階を設けます。できなかった処理は「完了」とせず、未処理として知らせます。

FUJI PRESSが考えるAI秘書は、人の判断を置き換える存在ではなく、確認漏れや整理の負担を減らす補助役です。

具体例2:AI集客マネージャーで、情報と次の行動をつなぐ

集客の数字を集めるだけで終わらせない

投稿は続けていても、「次に何を見直せばよいか」が分からないことがあります。AI集客マネージャーは、確認できる情報を整理し、店主が判断するための材料を用意する仕組みとして考えられます。

飲食店なら、投稿内容、Googleビジネスプロフィールの利用可能な指標、予約時に聞いた来店のきっかけ、店頭でよく聞かれる質問などを整理します。

例えば、駐車場の問い合わせが繰り返されていると記録されていれば、「入口写真や区画の説明を見直す」という作業候補を出せます。美容室なら、施術時間に関する質問をもとに、案内の不足を確認する流れが考えられます。

AIの提案と、確認できた事実を分ける

「投稿後に予約が増えた」だけで、その投稿が原因とは断定できません。季節、営業日、天候、イベントなども影響します。

レポートでは、取得できた情報、分からないこと、改善の仮説を分けます。取得できない数値を推測で埋めず、店主が現場の感覚や実際の予約状況と照らし合わせます。AIの提案を、そのまま経営判断として確定しないことが大切です。

具体例3:SNS・Googleマップ運用を、承認付きの流れにする

一つの素材から、媒体ごとの案内を作る

富士駅周辺の飲食店が季節のメニューを紹介する想定例です。料理写真、メニュー名、価格、提供期間を登録し、AIがInstagram向けとGoogleビジネスプロフィール向けの案を作ります。

Instagramでは写真を補足する短い紹介を、Google側では来店を検討する人に必要な提供時間や利用条件を中心に整理します。同じ文章を機械的に流すのではなく、それぞれの役割に合わせます。

店主が確認してから投稿し、結果を投稿管理の一覧に残します。提供終了や売り切れが起きたら、予約済みの投稿を止められることも重要です。

自動投稿でも、管理者の責任は残る

AIは、その日の仕入れ、混雑、スタッフの対応可否を自動で理解しているわけではありません。「当日予約できます」「短時間で提供できます」などを、元情報なしに書かせないようにします。

また、投稿先の障害や接続期限切れに備え、失敗の通知と手動での対応方法を用意します。公開結果が不明なときは投稿先を確認し、同じ内容を重複して出さないようにします。

Google・Meta公式APIとは?つなぐための窓口

公式APIは、サービス同士が許可された情報をやり取りする仕組み

APIという言葉が難しく感じられるかもしれません。ここでは「サービスが用意している、外部のシステムとつながるための窓口」と考えてください。

例えば、条件を満たしたシステムからInstagramへ投稿したり、自分が管理するGoogleビジネスプロフィールの投稿や口コミ返信を扱ったりする際に、公式APIを使う方法があります。

AIが文章を作る部分と、公式APIで投稿する部分は別の役割です。文章を作れるだけでは投稿権限は得られず、APIに接続できても文章の正しさは保証されません。

利用にはアカウント種別・権限・申請などの条件がある

MetaのInstagram APIによるコンテンツ公開は、プロアカウントを対象とし、ログイン方式、権限、対象機能などの条件があります。通常のInstagram画面で使える機能すべてが、APIで同じように使えるとは限りません。

GoogleビジネスプロフィールのAPIも、利用申請や承認、管理対象への権限などを確認する必要があります。任意の店舗データを自由に操作する仕組みではありません。

接続先の仕様は変わるため、実装時には公式ドキュメントを確認します。ログイン情報を共有して操作を任せるのではなく、適切な認証と権限管理を行います。

Webシステムを組み合わせると、現場が使う画面を作れる

複雑な設定を、毎日の作業画面から切り離す

裏側で複数のサービスが動いていても、担当者が毎回その仕組みを意識する必要はありません。例えば、「素材を登録する」「下書きを確認する」「差し戻す」「承認する」という操作にまとめた画面を作ることも考えられます。

FUJI PRESSでは、Next.js、Python、OpenAI、API連携などを活用したWebシステム開発にも取り組んでいます。これらは技術を見せるためではなく、現場で必要な操作に絞り、情報と作業をつなぐための選択肢です。

作って終わりではなく、変更に対応する

料金や営業時間、スタッフ、サービスの仕様が変われば、元情報や設定の更新が必要です。誰が更新するか、接続が切れたら誰が直すか、利用をやめるときにデータを取り出せるかも、設計に含めます。

画面が分かりやすくても、元情報が古ければ正しい仕事はできません。技術と運用をセットで考えることが、継続利用につながります。

最初から大きく作らないための進め方

まず、手作業でうまくいく一つの流れを作る

  1. 困っている作業を一つ選ぶ。
  2. 必要な情報をまとめ、誰が更新するか決める。
  3. AIの下書きを人が確認して使う。
  4. 毎回繰り返す転記や通知を、必要に応じて連携する。
  5. 実行結果の記録と、止める方法を整える。

文章案を確認するだけで十分なら、その段階で止めても構いません。すべての仕事をつなげるより、一つの流れを無理なく続けられる方が実用的です。

費用と安全性は、つなぐ範囲で変わる

AIの利用料のほかに、データの保存、外部連携、保守などの費用が発生する場合があります。必要な範囲を絞り、誰がどの情報を読めるか、どの操作を実行できるかを決めます。

顧客情報を扱う場合は、契約や利用条件、保存先、保存期間、削除方法を確認します。問い合わせ本文や外部資料に書かれた指示で、勝手にデータを送信しないようにすることも大切です。

まとめ:AIに質問するだけでなく、仕事の前後をつなぐ

FUJI PRESSは、AIの名前や機能を売り込むのではなく、地域の仕事に合った使い方を一緒に考えます。AI秘書も集客の仕組みも、目指すのは「現場の人が必要な仕事に集中しやすくなること」です。

「何にAIを使えるか分からない」という段階でも大丈夫です。今のお仕事やお困りごとを聞きながら、一緒に整理できます。

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参考:公式の開発情報


運用上の確認

連携ごとに、参照元、更新権限、実行者、失敗通知、再試行、ログ、停止方法を決めます。APIの権限は必要最小限にし、トークンを本文やログへ残さず、担当変更時に失効・再発行できるよう管理します。

よくある質問

Q. ChatGPTを使うだけでは不十分ですか?

単発の下書きには十分な場合があります。繰り返す業務では、元情報、確認、実行、記録まで決めると再現しやすくなります。

Q. Notionを使っていなくても始められますか?

始められます。表計算、業務システム、共有フォルダなど、現在の正本を決めて小さな連携から試します。

Q. SNSやGoogleマップは何でも自動化できますか?

いいえ。各サービスの公式API、アカウント権限、審査、上限、ポリシーの範囲で設計します。

Q. AIが勝手に送信しないようにできますか?

下書き、承認待ち、実行を分離し、承認者、実行ログ、停止スイッチを設けます。

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