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飲食店LINEクーポンの作り方|値引き前に利益を確認するプロライン活用

公開日: 更新日: 著者: 渡邉 泰弘

関連テーマ: 飲食店集客、LINE公式

この記事の要点

LINEクーポンの利益を、平日夜の来店促進と客単価アップの2つの仮定例で試算。値引き・原価・既存客への値引き・追加人件費を含めた採算の見方と、POSでの検証手順を解説します。

LINEクーポンは、来店や追加注文のきっかけになります。ただし、利用数やクーポン利用日の売上だけでは、利益が増えたかは分かりません。値引きがなくても来店したお客様への値引きや、追加注文の原価、追加人件費まで含めて比べる必要があります。

要点

先に結論:クーポンの目的を一つに絞る

クーポンを作る前に、「空いている曜日に来てもらう」「注文点数を増やす」「しばらく来ていない友だちに思い出してもらう」など、目的を一つ決めます。目的が混ざると、配信対象も結果の評価も曖昧になります。

LINE公式アカウントでは、割引・特典などのクーポンを作成し、メッセージ等で配信できます。有効期間、利用方法、使用回数なども設定できます。確定保存後は編集・削除できない仕様があるため、条件を確認してから保存してください。[1]

プロラインフリーを使う場合も、まずはクーポンの目的、利用条件、POSでの記録方法を決めます。プロラインフリーのマニュアルには、タイマー付きチケットの使用回数・有効期限・利用ガイド等の設定や、配信シナリオへの設定手順が掲載されています。管理画面や機能は更新される可能性があるため、設定時に最新のオンラインマニュアルで確認しましょう。[2]

採算を見る基本式

クーポン施策の効果は、クーポンを使った売上全体ではなく、「施策がなかった場合」と比べて増えた粗利益から判断します。

施策による利益の増減(概算)=追加売上の粗利益 − 利用されたクーポンの値引き・特典原価 − 追加人件費・販促費

ここでいう追加売上は、クーポンがなくても発生したはずの売上を除いた分です。POSの売上が値引き後の金額で記録されている場合、値引きをもう一度差し引かないように注意します。固定費や通常人件費を含めない概算なら、「営業利益」ではなく「施策による利益の増減」として扱います。

LINE公式アカウントのクーポン分析では、ページビュー、ユニークユーザー、獲得枚数、使用ユーザー、使用回数などを確認できます。ただし、これらはクーポンの利用状況を示す指標で、売上や利益、クーポンが来店を生んだかを単独で証明する数字ではありません。POSや予約記録と照合します。[3]

具体例1:平日夜の来店を増やす

想定するクーポン

火曜夜の来店が少ない店が、LINEの友だちに「火曜17〜19時30分、会計3,000円以上で1グループ200円引き」を2週間だけ案内します。対象時間、最低利用額、1グループ1回、他券との併用不可を明記します。

以下は計算方法を示す仮定です。

試算

この仮定では、追加の人件費まで差し引いてもプラスです。ポイントは、増えたと仮定する8グループだけでなく、もともと来店した可能性のある4グループの値引きも費用に含めていることです。

実際には、クーポン期間の来店数が増えても、それだけでクーポンの効果とは断定できません。天候、近隣イベント、休業日、予約状況などを記録し、同じ曜日・時間帯の過去実績や、可能であれば配信しない対象との違いも比べます。

具体例2:値引きで注文額を引き上げる

想定するクーポン

平日の夕食利用を対象に「会計3,000円以上で300円引き」を配信します。通常の比較対象では、1グループあたりの会計が平均2,700円。クーポン期間中の利用グループは、サイドメニューや飲み物の注文が増え、値引き前の平均会計が3,400円になったと仮定します。

試算

この条件では、値引き前の注文額が1グループあたり約429円以上増えれば、追加注文の粗利益で300円の値引きを補えます(300円 ÷ 70%)。実際には追加人件費や廃棄、値引き対象外の原価構造も加味してください。

この例で平均会計が上がったように見えても、クーポンが注文を増やしたとは限りません。クーポンを使わない似た曜日・時間帯の会計額と比べ、通常客への値引きがどの程度混ざったかも確認します。結果がマイナスなら、値引き額を下げる、対象商品を粗利益の確保しやすい組み合わせにする、またはクーポンを止める判断が必要です。

プロラインフリーで配信する前に決めること

  1. 目的と対象:曜日・時間帯・来店回数など、誰に何を促すかを一つにする
  2. 条件:最低利用額、対象商品、利用人数、利用回数、期限、併用可否を決める
  3. 正本情報:価格、営業時間、予約条件、売り切れ時の扱いをどこで管理するか決める
  4. 計測方法:POSでクーポン利用を区別し、会計額・値引き・原価・追加注文を記録する
  5. 停止手順:満席、売り切れ、誤配信のときに誰が配信や案内を止めるか決める
  6. テスト:スタッフのスマートフォンで、クーポン表示、提示、使用済み処理、会計条件を確認する

クーポン名や利用条件は、お客様にもスタッフにも同じ意味で伝わる表現にします。「1組1回」「ランチ対象外」「予約時に申告」など、会計時に解釈が分かれやすい点は具体的に書きます。配信前にテスト用アカウントで登録から利用まで通し、実際のPOS操作も確認してください。

1か月の小さな検証サイクル

LINE側の分析値は前日までのデータが翌日に反映される場合があります。集計期間をそろえ、LINEのクーポン利用状況とPOSの会計記録を同じ期間で確認しましょう。[3]

まとめ

LINEクーポンは、値引き額や利用件数ではなく、「クーポンがなかった場合と比べて粗利益がどれだけ増えたか」で評価します。平日集客なら追加来店と通常客への値引きを分け、客単価アップなら追加注文の粗利益が値引きを上回るかを確認します。

まずは対象・期間・条件を絞ったクーポンを一つ試し、LINEの利用状況とPOSの数字を同じ期間で照合しましょう。プロラインフリーの登録案内はこちらです。機能や操作方法は、設定前に公式オンラインマニュアルでご確認ください。


参考にした公式情報

2026年9月26日確認。機能・仕様は変更される可能性があるため、利用前に各公式情報をご確認ください。

渡邉 泰弘|FUJI PRESS代表。富士市で飲食店経営に携わり、Webマーケティング、MEO・Instagram運用、AI・SaaS開発に取り組んでいます。

運用上の確認

配信前に通常価格、値引額、想定原価、最低注文額、発行上限を表にします。POS上のクーポンコードとLINE配信を対応させ、利用後に分母をそろえて粗利を検証します。

よくある質問

Q. 何%引きが効果的ですか?

店舗の原価と目的で異なります。割引率から決めず、許容できる粗利と利用上限から逆算します。

Q. 利用数が多ければ成功ですか?

粗利、客単価、追加注文、再来店、通常販売への影響も確認します。

Q. 期限は短いほどよいですか?

来店周期や営業日を考え、利用できる現実的な期間と発行上限を設定します。

Q. AIに利益計算を任せられますか?

式の下書きには使えますが、原価、税、値引き、端数、対象商品の数字を担当者が確認します。

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